子供そして大人向けの玩具
おもちゃの食料品店は、トーイワールドミュジアム・バーゼルの中の必見アイテムのひとつです。ドールハウスの多くは実際に子供部屋で使用されました。また豪華な展示用であった作品もあります。どの作品にも共通するのは、様々なアイテムのひとつひとつに細かな注意が払われているということです。
海軍学校やグラマー・スクール、台所、薬屋さん、食料品や輸入品を扱う店など種類もさまざまで、そのほとんどは、大工さんによって1点物として作成されました。子供達は、たぶん大人の監視無しで勝手に使うことはできなかったでしょう。大人が子供達に遊びを通して実際の生活を体験させるために使用されたようです。20世紀の初めから、おもちゃの食料品店はその付属品とともに商業的に生産されるようになりました。
作品を通して熟練した職人技を堪能していただくだけではなく、1880年から1920年にかけて作られた食料品店からは当時の生活様式を感じていただくことができます。展示品の多くは、ドイツ及びフランスで作られたものです。